山形県内の高校生による、企業訪問を実施しました。
〜AIの実践現場に触れ、学びを深める企業交流プログラム〜
やまがたAI部コンソーシアムは2025年8月7日(水)、8日(木)、16日(土)の3日間にわたり、山形県内の高校生を対象とした企業訪問を実施しました。訪問先は、NECパーソナルコンピュータ株式会社、株式会社ユーテック、京浜パネル工業株式会社の3社。
各企業での工場見学やグループワーク、社員との意見交換を通じて、生徒たちはAIやデジタル技術の実社会での活用事例に触れ、学びを深める貴重な体験となりました。
8月7日(水)|NECパーソナルコンピュータ株式会社
訪問先は、米沢市にあるNECパーソナルコンピュータ株式会社米沢事業場。参加したのは、米沢興譲館高等学校の生徒4名OG1名。
グループワークでは「AIを使ってパソコンの製造方法を考えてみよう」をテーマにアイディアを出し合いました。
工場の自動化が高度に進んでいる中でも、生徒たちは柔軟な発想で次々とアイディアを提案。
画像認識AIやシュミレーション、清掃ロボット、作業分担の最適化、人事評価、さらには社員の体調管理や顔認証を活用した入退室管理など、幅広い視点で取り組みました。
8月8日(木)|株式会社ユーテック
2日目は、酒田市にある株式会社ユーテック京田工場を訪問。参加したのは酒田光陵高校の1年生4名です。工場見学後、「ユーテックにおけるAI活用アイディアを出そう」をテーマに、現場で感じた魅力や課題をもとにAIによる改善案をまとめました。
提案では、設計図のデジタル化や音声ナビによる工程案内、動作解析による技能平準化、溶接支援AIなどが挙がり、ものづくりの高度化や人手不足解消に向けた具体的な視点が光りました。
8月16日(金)|京浜パネル工業株式会社
翌週16日には、村山市の京浜パネル工業株式会社山形工場を訪問。寒河江工業高校をはじめ、山形中央高校、山形城北高校、日本大学山形高校などから生徒13名が参加しました。
グループワークでは「組立・検査工程でAI化/DX化できる作業を探す」というテーマで、各校のグループがペン図や分類表を用いて提案を発表。
AI画像認識や搬送ロボットの導入など、実践的なアイディアが多数生まれました。
実社会とつながる”AIの学び”
今回の3社訪問を通じて、生徒たちは学校では得られないリアルな学びに触れ、自らの可能性を広げる機会となりました。